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認定薬剤師と専門薬剤師の違いってなに?

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近年では、医療の高度化と多様化に伴い、医療における薬剤師の役割が大きく変化しています。

その中で、特定の医療分野において高度な知識技術経験を積む薬剤師、そして医師と同じレベルで最先端医療に取り組むことのできる薬剤師の存在が必要となってきました。

そこで誕生した薬剤師の資格が「認定薬剤師」「専門薬剤師」なのです。

ここでは、その「認定薬剤師」と「専門薬剤師」の気になる違いについて説明していきたいと思います。

認定薬剤師と専門薬剤師の違いとは?

「認定薬剤師」と「専門薬剤師」はともに、ある特定の疾病や医療分野について専門的な知識・技術・経験があることを認められた薬剤師を指しています。

大きな違いとしては、「専門薬剤師」は認定薬剤師よりも、さらに上の専門性を求められる資格であるということです。

「専門薬剤師」になるためには、認定薬剤師の認定を受けていなければなりません。

認定薬剤師の認定を受けた上でさらに、各専門領域の論文学会で、研究業績が吟味されてはじめて「専門薬剤師」として認定されます。

また認定薬剤師であれば、単位を取得することで資格の更新が可能ですが、専門薬剤師はそれだけでは更新できません。

専門薬剤師には5年間の資格有効期限があります。

更新するためには、その5年間に単位を取得することはもちろん、論文掲載や学会発表、また、専門薬剤師として従事し役割を発揮できていたかどうかを証明する必要があるのです。

このように、認定薬剤師と専門薬剤師の大きな違いは“位置付け”と言えるでしょう。

認定薬剤師と専門薬剤師の種類

近年では、新たな薬剤師関連団体と認定制度の立ち上げが相次ぎ、認定薬剤師・専門薬剤師合わせて45種類にも及んでいます。

団体 認定薬剤師 専門薬剤師
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師
漢方薬・生薬認定薬剤師
小児薬物療法認定薬剤師
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師
感染制御認定薬剤師 感染制御専門薬剤師
精神科薬物療法認定薬剤師 精神科専門薬剤師
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 妊婦・授乳婦専門薬剤師
HIV感染症薬物療法認定薬剤師 HIV感染症専門薬剤師
日病薬病院薬学認定薬剤師
日本医療薬学会 認定薬剤師 がん専門薬剤師
薬物療法専門薬剤師
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師
日本結核病学会 抗酸菌症エキスパート
日本腎臓病薬物療法学会 腎臓病薬物療法認定薬剤師 腎臓病薬物療法専門薬剤師
日本リウマチ財団 リウマチ財団登録薬剤師
日本褥瘡学会 認定師
日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士
日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定薬剤師
日本禁煙学会 認定指導者 認定専門指導者
日本在宅薬学会 在宅療養支援認定薬剤師
日本医薬品情報学会 医薬品安全性専門薬剤師
日本臨床薬理学会 認定薬剤師
認定CRC
糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士
日本アンチドーピング機構 スポーツファーマシスト
日本医療情報学会 医療情報技師
日本薬局学会 認知症研修認定薬剤師
日本医薬品安全性学会 認定医薬品安全性指導者 医薬品安全性専門薬剤師
日本集団災害医学会 災害医療認定薬剤師
日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法認定薬剤師
薬局共創未来人財育成機構 高齢者薬物療法認定薬剤師
日本老年薬学会 老年薬学会認定薬剤師
日本麻酔科学会 周術期管理チーム認定薬剤師
日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー

 

人気の認定薬剤師・専門薬剤師

がん薬物療法認定薬剤師

日本人の死亡原因第一位である「がん」。

それに伴いがん治療は日々進化し、より高度な専門性が必要であるとともに、その専門的な薬物治療を行える薬剤師の需要が高まっています。

申請資格

  • 薬剤師としての実務経験5年以上
  • 認定研修施設において病棟業務、抗がん薬注射剤混合調整、薬物血中濃度モニタリング、緩和ケア等の実技研修を3か月以上履修(または、認定研修施設において3年以上がん薬物療法に従事)
  • がん領域の講習会を40時間、20単位以上履修
  • がん患者への薬剤管理指導の実績50症例以上
  • がん薬物療法認定薬剤師認定試験に合格・・など

 

感染制御認定・専門薬剤師

院内での感染は、免疫力が弱まっている患者さんにとって、命にかかわる重大な問題です。

薬剤師として、院内感染を起こさないための感染対策委員会などのチームの一員として活躍しています。

申請資格

感染制御認定薬剤師:

  • 薬剤師としての実務経験5年以上
  • 3年以上、感染対策委員会または院内感染対策チームの一員として感制御活動に従事
  • 感染制御に貢献した業務内容及び対策内容20例以上
  • 感染制御領域の講習会20時間、10単位以上履修
  • 感染制御認定薬剤師認定試験に合格・・など

感染制御専門薬剤師:

  • 感染制御認定薬剤師の資格を有している
  • 学会発表3回以上
  • 学会誌に感染制御領域に関する学術論文が2編以上
  • 感染制御専門薬剤師認定試験に合格・・など

 

精神科薬物療法認定・専門薬剤師

ストレス社会と言われる現代では、精神科にかかる患者さんが大幅に増加しています。

より高度な知識はもちろん、高度なコミュニケーションスキルも求められる精神疾患患者さんに太刀打ちできる薬剤師の需要が増えています。

申請資格

精神科薬物療法認定薬剤師:

  • 薬剤師としての実務経験5年以上
  • 5年以上、精神科薬物療法に従事
  • 精神科領域の講習会40時間、20単位以上履修
  • 精神疾患患者に対する指導実績が50症例以上
  • 精神科薬物療法認定薬剤師認定試験に合格・・など

精神科専門薬剤師:

  • 精神科薬物療法認定薬剤師の資格を有している
  • 学会発表3回以上
  • 学会誌に精神科領域に関する学術論文が2編以上
  • 精神科専門薬剤師認定試験に合格・・など

 

妊婦・授乳婦薬物療法認定・専門薬剤師

妊娠や授乳中に治療が必要になった患者さんや、持病のある妊婦さんが安心して出産・育児に望むことが出来るよう、より専門的な知識でサポートします。

少子化問題による政府の取り組みにより、今後さらに注目度が増している分野です。

申請資格

妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師:

  • 薬剤師としての実務経験5年以上
  • 3年以上、妊婦・授乳婦の薬剤指導に従事
  • 認定研修施設において、「模擬妊婦・模擬授乳婦とのロールプレイ」を含めたカウンセリング技術等や、情報評価スキルの確認トレーニング等の実技研修を40時間以上履修(または、認定研修施設において3年以上妊婦・授乳婦の薬剤指導に従事)
  • 妊婦・授乳婦領域の講習会20時間、10単位以上履修
  • 妊婦・授乳婦の薬剤指導実績が30症例以上
  • 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師認定試験に合格

妊婦・授乳婦専門薬剤師:

  • 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師の資格を有している
  • 学会発表3回以上
  • 学会誌に妊婦・授乳婦領域に関する学術論文が2編以上
  • 妊婦・授乳婦専門薬剤師認定試験に合格・・など

 

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